経絡は規則正しい生理活動を維持するために人体の内外を網のように連絡しているもの、と東洋医学の教科書には記載されています。
一般的によく知られている血管や神経も全身に似たような分布をしていますが、
経絡と完全な一致をするものはなく、似て非なるものと考えられます。
また、その他に筋膜(ファシア)や臓器同士の会話(ホルモン)、自律神経系など
西洋医学の別の言葉で置き換えられることもあるのですが、
私、僕、俺、わし、自分、(日本語) ≒ ”I” (英語)
のように、これらも完全なイコールでない、似て非なるものと考えています。
ではいったい経絡とはどういったものであるのか?
いいづか は経絡とは自然界の一部である川のようなものであると認識しています。
実際、経絡に点在する経穴(ツボ)は水や川に関係する名前が多く、考え方としても深く関わるところがあります。
詳細はかなりマニアックな世界観と受け取れるため、記述を致しませんが、
人の体も元を辿れば海から来たもの、人の体の半分以上は水分、
ということを考えれば体が水や川に関係しているのもあまり不思議はないと思っています。
そしてその流れを読み解き、鍼や灸で体の不調に働きかける。
それが いいづか の行なう鍼灸の1つです。
翻訳しきれない経絡、僅かでも興味を持っていただけたのであれば幸いです。〆
*参考文献
日本理療科教員連盟 他(2016)『新版 経絡経穴論』医道の日本社
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